解説

コミュニティーを支える米国クレジットユニオンの存在意義

銀行業界との対立や経営破綻などに見舞われた困難の連続の歴史

農林中金総合研究所 主任研究員 /古江 晋也

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米国の金融機関は株主第一主義を掲げ、利益の最大化を図るという印象が強い。ただ、こうした「ウォール街の論理」とは異なる経営理念で運営されている金融機関も数多くある。協同組織金融機関である「クレジットユニオン」もその一つである。本稿では、わが国ではあまり知られていない米国クレジットユニオンの歴史を概観し、その経営課題や存在意義を考える(注1)。

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ふるえ しんや
04年農林中金総合研究所入社。現在、リサーチ&ソリューション第2部に所属。著書に『隣の協同組織金融機関―持続可能な地域社会をめざして』(共著、金融財政事情研究会)がある。本誌連載「隣の金融機関」を執筆。