第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト /熊野 英生
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日本銀行は7月30、31日に開催された金融政策決定会合で、政策金利をゼロ~0.10%から0.25%へ引き上げることを決めた。この急転直下の決断のようにも見える利上げの背景には、円安対策で政府と共同歩調を取っていることがあるが、そもそも金融政策の決定スタンスを変えた可能性がある。そうだとすれば、日銀は今後、より表層的な為替市場(ドル円レート)の行方や、政府の財政運営に与える影響にも目を光らせることになるだろう。
くまの ひでお
90年横浜国立大学経済学部卒、日本銀行入行。00年第一生命経済研究所入社。11年から現職。専門は金融政策、財政政策、為替・長短金利、経済統計。
掲載号 /週刊金融財政事情