特集メガバンクが挑むインドリテール市場

民間銀行・ノンバンクへの投資に関する法務上の留意点

厳格な外資規制や当局の裁量の大きい業法規制が細かく存在

西村あさひ法律事務所・外国法共同事業 パートナー弁護士 /鈴木 多恵子

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インドの金融セクターへの投資には、複雑かつ厳格な外資規制と、管轄当局の広範な裁量に委ねられた業法規制が敷かれている。一般に、対象企業のデューディリジェンスにおいて、他のアジア諸国よりも大量かつ重大なイシューが検出されることが多い。インド特有の法執行実務や現場感覚を踏まえなければ、日本人がその本質や重要度を正確に理解し、的確に対処することは困難といえる。出資交渉において、各種規制により、クロスボーダーM&Aでは一般的な手法が使えないケースもある。これらを念頭に置いた上で、十分な戦略を立てる必要がある。

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すずき たえこ
12~13年インド大手法律事務所でムンバイ、バンガロールに駐在。以降インド案件に専従。約20人のチームでM&Aから不正調査、訴訟対応まで幅広い事案に現場の最前線で対応する。