解説

IMFによる「金融セクター評価プログラム」報告書の概要

約7年振りにIMFが日本の金融セクターの強靭性等を包括的に評価

金融庁 総合政策局 総合政策課長 (前 国際室 参事官) /池田 賢志

金融庁 総合政策局 国際室 国際企画調整官 /深見 健太

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今年5月に国際通貨基金(IMF)が金融セクター評価プログラム(FSAP)の最終報告書を公表した。FSAPはIMFが1999年に設立したプログラムで、加盟国の金融セクターについて包括的かつ深度ある評価を実施するものである。システム上重要な金融セクターを有する加盟国については、原則として5年ごとに義務的に実施されるが、日本はコロナ危機の影響で前回(2017年)から約7年ぶりの実施となった。本稿では今回の報告書の概要を説明する(注1)。

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いけだ さとし
96年大蔵省入省。08年から金融庁。国際室長、市場業務監理官、保険課長、監督局総務課長、国際担当参事官を経て、24年6月から現職。

ふかみ けんた
09年金融庁入庁。総務企画局(当時)信用制度参事官室、OECDへの出向などを経て22年7月から現職。