特集転換点に立つ金融経済教育

家計の安定的な資産形成に必要な新NISA活用と金融能力向上

“インベストメントチェーン”確立に向けたコアの課題に

金融庁 総合政策局 政策立案総括審議官 /堀本 善雄

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政府が昨年12月に発表した資産運用立国実現プラン(以下、実現プラン)には、「家計」「金融商品販売会社」「資産運用会社」および「アセットオーナー」「企業」という、インベストメントチェーンに関与するすべてのプレーヤーに関わる政策が盛り込まれている。なかでも家計の安定的な資産形成は、インベストメントチェーンの起点かつ終点における政策として、実現プランにおいて達成すべきコアの課題といえる。その布石として打った新NISA(少額投資非課税制度)の適切な利用を促すとともに、金融リテラシー(能力)の向上を積極的に図る必要がある。

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ほりもと よしお
東京大学経済学部卒。90年大蔵省入省。93年ハーバード大学留学、08年内閣官房内閣総務官室(内閣総理大臣補佐官付)、同年プロモントリー・フィナンシャル・ジャパン常務取締役および専務取締役、13年金融庁総務企画局参事官(金融モニタリング担当)、15年金融庁監督局銀行第二課長、同総務課長などを経て23年から現職。