解説

GPIFの運用受託機関が選ぶ「優れた統合報告書」の姿

サステナビリティー開示の法定化も踏まえた戦略的役割が重要に

年金積立金管理運用独立行政法人 ESG・スチュワードシップ推進部 ESG・スチュワードシップ推進課 課長 /村田 真理

年金積立金管理運用独立行政法人 ESG・スチュワードシップ推進部 ESG・スチュワードシップ推進課 企画役 /浅野 雄太

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統合報告書は、企業価値向上に向けた建設的な対話のための重要なツールであり、投資家と投資先企業の双方にとって有益なものである。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、運用受託機関が選定する「優れた統合報告書」と「改善度の高い統合報告書」を定期的に公表している。企業に統合報告書の作成・充実を促し、投資家にはその活用を働き掛けることが目的である。本稿では、選定された統合報告書の特徴を踏まえつつ、その在り方について論じる。

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むらた まり
早稲田大学商学部卒、01年住友信託銀行(現三井住友信託銀行)入社。16年からGPIF。スチュワードシップ推進課立ち上げ後のGPIFのスチュワードシップ活動およびESG関連業務を担当。PRI Japan Advisory Committee、Climate Action100+ Asia Advisory Groupメンバー。

あさの ゆうた
慶應義塾大学商学部卒、08年明治安田生命保険入社。国内株式アナリスト業務等を経験後、日本版スチュワードシップ・コード策定以降の同社のスチュワードシップ活動を担当。19年からGPIF。GPIFのスチュワードシップ活動およびESG関連業務を担当。