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PBR1倍超えを目指す邦銀に必要な抜本的構造改革

短期・中長期の各視点で論点を整理し、投資家が納得する説明を

野村証券 エクイティ・リサーチ部 金融チーム・ヘッド /高宮 健

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過去1年間で東証銀行株価指数は4割強ほど上昇した。だが、一部の銘柄は株価純資産倍率(PBR)1倍近傍まで上昇した一方で、地方銀行を中心とした多くの銀行株はいまだPBR1倍まで距離を残す。筆者は、マイナス金利撤廃に伴う業績改善加速や将来的な金融政策変更への期待感などを背景に、銀行株には引き続き上値余地があると考えている。本稿では、PBR1倍割れ解消の観点から、今後の銀行株上昇に必要な条件や論点を整理したい。

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たかみや けん
92年慶應義塾大学法学部卒、東京銀行入行(横浜支店配属)。スペイン留学(サラマンカ大学、バルセロナ大学)・勤務などを経て、00年野村アセットマネジメント入社。クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券、みずほ証券を経て、09年に野村証券入社。