特集課題山積の地方財政

“お化粧”した地方財政のありさまと目下取り組むべき課題

元凶は財政健全性のかさ上げで危機感ゼロの地方公共団体

白鷗大学 法学部 教授 /藤井 亮二

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2000年代中盤には基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)が黒字化した地方財政は国の財政と異なり、一定の健全性を保っているようにも見える。しかし、多くの地方公共団体では社会の人口減と高齢化が急速に進み、歳入減と歳出増が重なって財政基盤は盤石とはいえない。派生的には、人口が集中する東京の一人勝ち状況をも生み出している。本稿では、地方財政の現状と今後の課題について解説する。

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ふじい りょうじ
慶應義塾大学法学部卒、85年参議院事務局入局。予算委員会調査室首席調査員、企画調整室次長を経て18年予算委員会専門員(調査室長)。22年から現職。