白鷗大学 法学部 教授 /藤井 亮二
白鷗大学 法学部 教授 /藤井 亮二
投稿日2025.06.20. /週刊金融財政事情 2025年6月24日号
2000年代中盤には基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)が黒字化した地方財政は国の財政と異なり、一定の健全性を保っているようにも見える。しかし、多くの地方公共団体では社会の人口減と高齢化が急速に進み、歳入減と歳出増が重なって財政基盤は盤石とはいえない。派生的には、人口が集中する東京の一人勝ち状況をも生み出している。本稿では、地方財政の現状と今後の課題について解説する。
ふじい りょうじ
慶應義塾大学法学部卒、85年参議院事務局入局。予算委員会調査室首席調査員、企画調整室次長を経て18年予算委員会専門員(調査室長)。22年から現職。
掲載号 /週刊金融財政事情 2025年6月24日号