コロナ禍を経て企業倒産件数が増加に転じ、金融機関における事業再生支援の重要性が高まっている。その中で注目されているのが「事業再生ファイナンス」だ。私的整理・法的整理の局面で活用されるDIPファイナンスなど、再生支援に関わる金融手法で、大手行や政府系金融機関を中心に取り組みが広がっている。一方、平時の投融資とはまったく異なる目線が求められることから、態勢整備のハードルは高い。「ビジネスとしての事業再生」につながるアプローチでもある再生ファイナンスの現状と課題を探る。
掲載号 /週刊金融財政事情 2024年4月23日号