解説

銀行券の歴史に見る中央銀行デジタル通貨の存在意義

現代の貨幣供給システムを踏まえてその必要性を議論せよ

桜美林大学 ビジネスマネジメント学群 准教授 /木内 卓

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中央銀行デジタル通貨(CBDC)は、円などの法定通貨建ての電子的な支払手段である。中央銀行が直接発行する負債であり、いわばデジタル版の現金と言ってよい(注1)。2023年7月に公表された国際決済銀行(BIS)のサーベイによれば、世界の中央銀行の93%が何らかの形態でのCBDC発行を検討しており、半数以上は概念実証またはパイロット実験まで行っている。本稿では、米英における法定通貨導入の歴史を踏まえて、日本版CBDC発行の要否を考察したい(注2)。

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きない たく
86年東京大学法学部卒、三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行。三菱UFJフィナンシャル・グループ財務企画部・監査部、三菱UFJリサーチ&コンサルティング等を経て、22年4月から現職。埼玉大博士(経済学)。専門は金融論 ・銀行論。