特集混迷する日本の財政

日本経済復活に欠かせない「積極財政」と「金融緩和」の両輪

需要超過を見据え、財政政策と金融政策の方向性を一致させよ

明治大学 政治経済学部 教授 /飯田 泰之

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かつての主流であった「財政再建」「中央銀行の独立」といった政策姿勢はすでに輝きを失っている。本来、これらのマクロ経済政策は不可分であり、「財政政策」「金融政策」という分類の仕方は便宜的なものに過ぎない。世界経済が大きな転換点を迎えるなか、両政策は一つの目標に向かって統合的に運営されるべきだ。日本では、不況型から成長型の財政支出へ転換し、需要超過を供給能力の増強に結び付けていくための施策が欠かせない。

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いいだ やすゆき
東京大学経済学部卒。同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。駒澤大学経済学部専任講師・准教授、明治大学政治経済学部准教授を経て現職。財務省財務総合政策研究所上席客員研究員、総務省自治体戦略2040構想研究会委員、内閣府規制改革推進会議委員などを歴任。専門は経済政策・マクロ経済学、地域政策。