特集点検 信用リスク

企業財務にリーマン危機以上のインパクトを及ぼし得る金利上昇

日本企業の金利耐性分析とフォワードルッキング引当の重要性

日本リスク・データ・バンク データサイエンス本部 本部長 /清水 信宏

日本リスク・データ・バンク 会員事業本部 本部長補佐 /室田 哲志

日本リスク・データ・バンク データサイエンス3部 /齋藤 健太郎

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

日本銀行は10月31日の金融政策決定会合で、長期金利の上限を事実上撤廃し、一定程度の上昇を容認することを決めた。総額40兆円超ともいわれるゼロゼロ融資の利子補給期間が終了し、返済が本格化する状況下での金利上昇は、過剰債務や営業不振に直面する企業にとって大きなダメージとなりかねない。当社のデータによる試算では、金利1%ポイントの上昇が貸出先企業の財務に与えるインパクトは、リーマン危機以上となる。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

しみず のぶひろ
関西学院大学大学院理学研究科修了。東洋信託銀行を経て、04年日本リスク・データ・バンク入社。23年から現職。

むろた てつじ
慶應義塾大学経済学部卒、米パデュー大学経営大学院修了。みずほフィナンシャルグループを経て、22年日本リスク・データ・バンク入社(現職)。

さいとう けんたろう
首都大学東京(現東京都立大学)大学院理工学研究科修了。ITベンダーを経て、17年日本リスク・データ・バンク入社(現職)。