デジタル庁 国民向けサービスグループ 企画官 /加藤 博之
デジタル庁 国民向けサービスグループ 企画官 /加藤 博之
投稿日2023.10.27. /週刊金融財政事情 2023年10月31日号
電子文書をネットワークでやり取りするための国際標準仕様「Peppol」(ペポル)。欧州などではペポルを利用してe-invoice(eインボイス=デジタルインボイス)を送受信してきたが、デジタル庁はペポルをもとに日本の標準仕様「JP PINT(ピント)」を策定した。すでに一部事業者は、JP PINTに対応する会計ソフトウェアなどを利用したeインボイスの送受信を行っている。本稿では、Japan Peppol Authority(ジャパンペポルオーソリティー=日本ペポル管理局)となったデジタル庁が関わった国際標準策定の舞台裏を紹介し、今後担っていく役割について考えてみたい。
かとう ひろゆき
東京大学卒。財務省主税局にて、消費税の適格請求書等保存方式の制度設計を担った。現在、デジタル庁にて、Japan Peppol Authorityの責任者として、国内外で活動。