解説

可能性と共にリスクをはらむ量子コンピューターの実用化

2030年までに求められる次世代暗号技術への対応

NTTデータ 金融イノベーション本部 ビジネスデザイン室 イノベーションリーダーシップ統括部長 /山本 英生

NTTデータ 金融イノベーション本部 ビジネスデザイン室 課長 /土田 真子

NTTデータ 金融戦略本部 技術戦略推進部 課長代理 /山口 龍太郎

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大手金融機関では活用に向けた取り組みがすでに本格化している量子コンピューター。実現すれば従来型のコンピューターよりはるかに高速な計算が可能となることから、ともすると何でもできる「夢のコンピューター」のように語られるが、実際にはさまざまな制約も存在する。他方、その実用化によって既存の暗号技術が破られ、セキュリティーリスクをもたらすと懸念されており、早期に次世代暗号技術への対応を完了させる必要がある。

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やまもと ひでお
96年慶應義塾大学商学部卒、NTTデータ通信(現NTTデータ)入社。現在は金融分野でのITトレンドの情報発信からITグランドデザイン・先進技術領域のコンサルなど幅広く担当。著書に『Web3と自律分散型社会が描く銀行の未来』(金融財政事情研究会、共著)。

つちた まこ
07年北海道大学文学研究科修了、NTTデータ入社。現在は金融分野での先進技術・デジタル領域の情報発信、新規ビジネス検討に従事。著書に『Web3と自律分散型社会が描く銀行の未来』(金融財政事情研究会、共著)。

やまぐち りゅうたろう
08年東京大学大学院情報理工学系研究科修了、NTTデータ入社。16年から金融の技術統括組織にてセキュリティー業務に従事。金融のセキュリティーに関する業務に幅広く対応。