特集真価を問う内部監査

新たな手法として期待される「カルチャー監査」の在り方

健全なカルチャー醸成で不正を防ぎ、企業の持続的成長を導く

PwCあらた監査法人 シニアマネジャー /小林 康宏

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金融庁が2018年に公表した「コンプライアンス・リスク管理に関する検査・監督の考え方と進め方」において、金融機関における健全なカルチャー醸成への重要性が示された。それから5年が経過し、大手金融機関を中心にカルチャー関連監査が実施されるようになっている。こうしたなか、金融庁は23年公表の「リスク性金融商品の販売会社による顧客本位の業務運営のモニタリング結果」で、カルチャーに着目した監査を実施するよう要請した。本稿では、その在り方について詳解する。

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こばやし やすひろ
18年から2年間、金融庁に出向。大手行や地域銀行、海外G-SIFIs等の内部監査実態調査を実施し、内部監査レポートを執筆。地銀検査でガバナンス全般を担当するほか、「コア・イシュー」に基づく地銀の営業店ヒアリングにより、経営理念や戦略の浸透に関する提言を実施。現在はメガバンク、大手銀行、信託銀行、証券会社、保険会社、資産運用会社のほか、地銀等の外部評価や内部監査高度化に従事。公認会計士。