特集激震の保険業界

新資本規制の導入や金融政策の変更が促す生保資産運用の変化

キャッシュフロー・マッチングが求められる金利リスク対応

格付投資情報センター 格付本部 チーフアナリスト /久保 太郎

格付投資情報センター 格付本部 シニアアナリスト /肝付 卓也

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生命保険各社は経済価値ベースの新資本規制の導入も念頭に、超長期債への資産配分を軸とした金利感応度の引き下げを継続している。日本銀行の金融政策修正による超長期金利の上昇傾向も追い風に健全性が向上しつつある一方、リスクテーク余力の拡大を背景にクレジット・オルタナティブ運用を強化して超過収益を狙う傾向も強まっている。保険負債でも見直しの動きがみられるなど、生保ALMは新たな局面を迎えつつあり、リスクプロファイルの動向が注目される。

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くぼ たろう
中央大学法学部卒。日系証券会社、資産運用会社を経て、04年にR&Iへ。格付アナリストとして、大手銀行・証券グループなどの担当を経て、現在、生損保の格付分析を担当。

きもつき たくや
東京大学経済学部卒。政府系金融機関を経て、16年にR&Iへ。格付アナリストとして生損保、ノンバンクの格付分析を担当。