特集不易流行の対中ビジネス

「デリスキング」のなか、金融分野で中国といかに向き合うか

来たるべきチャンスに向け、情報分析や人材育成、対話の継続を

金融庁 研究参事 /柴田 聡

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筆者は、2008年から4年間、北京の日本大使館で財務金融アタッシェを担い、帰国後も金融庁中国カントリーディレクターを長年務めるなど、15年以上にわたり中国と直接向き合ってきた。この間、2度にわたる日中金融協力に関する首脳合意にも直接関与した。「中国とどう向き合うか」。これは、金融分野を含む日本経済界の永遠のテーマだろう。本稿では、自らの経験や知見を踏まえながら、このテーマについて金融目線で論じてみたい。

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しばた さとる
92年大蔵省入省。08年在中国日本大使館参事官、北京に4年間駐在。16年から金融庁で銀行第二課長、国際担当参事官、総合政策局総務課長を歴任。兼務で、同庁中国カントリーディレクターを長く務める(17~22年)。中国との国際交渉役を担い、日中金融協力の首脳合意を2度実現(11年・18年)。22年から現職。地域経済活性化支援機構常務、広島大学客員教授を兼務。中国経済金融関係の著書を4冊出版、寄稿・講演等多数。