解説

民間デジタルマネーの普及促進に不可欠な「法的論点」の整理

「デジタルマネーの私法上の性質を巡る法律問題研究会」報告書の概要

日本銀行 金融研究所 制度基盤研究課 法制度研究グループ 企画役補佐 /山本 慶子

日本銀行 金融研究所 制度基盤研究課 法制度研究グループ 前グループ長 /左光 敦

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種類や用途の多様化が進む民間発行デジタルマネー。業法の整備が進展する一方、利用者の権利や、権利が移転する場合の法律構成は、私法上、どのように整理されるのだろうか。日本銀行金融研究所では、「デジタルマネーの私法上の性質を巡る法律問題研究会」(座長=神田秀樹・学習院大学大学院教授)を設置し、デジタルマネーの私法上の性質について議論を行った成果を報告書として公表した。本稿では、同報告書の概要について紹介する。

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やまもと けいこ
01年日本銀行入行。慶應義塾大学法学部卒、一橋大学大学院国際企業戦略研究科博士課程修了、博士号取得(経営法)。08年から13年まで東京大学GCOE特任研究員、14年から16年までボストン・カレッジ・ロースクール客員研究員。22年4月から現職。

さみつ あつし
06年日本銀行入行。東京大学法学部卒。21年6月から金融研究所に所属し、法律問題研究会の事務局として報告書の作成に従事。23年6月から決済機構局。