解説

1京円を超えた個人FX取引が外国為替市場に及ぼす影響

「ミニッツトレーダー」として存在感を増す個人投資家

日本銀行 金融市場局 為替課 企画役 /別所 英実

日本銀行 金融市場局 総務課(前為替課) /松田 尚樹

日本銀行 金融市場局 為替課 /小山 珠里

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個人投資家によるFX取引が昨年、初めて1京円を超えた。取引著増の背景には、外国為替市場におけるボラティリティーの高止まりや、個人投資家がドル/円を取引する際のコストの割安感の強まりが指摘できる。グローバルに見ても、わが国市場における個人投資家関連取引の大きさは際立つ。個人FX取引の拡大は市場流動性の向上につながり得る一方、昨年は既往ポジションの損切りや新規の「順張り」取引を通じて、ドル高・円安方向での相場変動を増幅させた可能性がある。

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べっしょ ひでみ
早稲田大学政治経済学部卒、米タフツ大学大学院修了。07年日本銀行入行。那覇支店、ロンドン事務所、金融機構局などを経て、22年6月から金融市場局為替課。

まつだ なおき
京都大学経済学部卒。19年日本銀行入行。金融機構局、大阪支店を経て、22年1月から金融市場局(為替課を経て、総務課)。

おやま じゅり
慶應義塾大学法学部卒。19年日本銀行入行。金融機構局、大分支店を経て、21年4月から金融市場局(市場企画課を経て、為替課)。