特集どうなる 日本の金融経済教育

本格的な教育の継続実施を巡り浮上する課題とその対応

5年先、10年先を見据えた「仕組み」作りこそ肝心

三井住友信託銀行 上席理事 /井戸 照喜

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2022年度の「学習指導要領の改訂」によって、高等学校で金融商品・サービスの内容や特徴にも触れるようになったことは大きな前進である。三井住友信託銀行にも、全国の高等学校から多くのサポート要請があり、22年度末までに45校(7,000名超)で出張授業を実施し、多くの学校で次年度も継続実施する予定となっている。資産所得倍増プランの「NISAの抜本的拡充や恒久化」「iDeCo制度の改革」などに合わせて、職場に対する「金融経済教育」の重要性も高まっている。今後は、この流れを加速・拡大し、本格的な金融経済教育を継続実施できるような「仕組み」作りが欠かせない。

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いど てるき
89年東京大学大学院 工学系研究科修了、住友信託銀行(現三井住友信託銀行)入社。企業年金の制度設計・年金ALM、運用商品の開発等に従事後、08年からラップ口座、投信・保険等の推進担当、18年トラストバンカシュアランス推進担当役員。19年三井住友トラスト・ライフパートナーズ社長、22年三井住友信託銀行資産形成層(職域)横断領域副統括役員を経て、23年から現職。近著に『安心ミライへの「金融教育」ガイドブックQ&A』(金融財政事情研究会)。