特集ステーブルコインの船出

ウェブ3での活用が期待されるステーブルコインの意義と将来性

既存通貨と同様、あらゆる価値の媒介手段になり得る

マネックス証券 暗号資産アナリスト /松嶋 真倫

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

ステーブルコインは米ドルなどに連動して価値が安定していることが特徴だったが、テラショックやSVBショックといった事件によってディペグ(価格乖離)が発生し、その仕組みや発行体への信用不安が広がっている。日本では、2023年6月1日に消費者保護規制を強化した改正資金決済法が施行され、本格的にステーブルコインの流通が始まった。今後、ステーブルコインはデジタル領域の「通貨」として普及し得るのか。本稿では、ステーブルコインの機能を確認した上で、金融取引での有用性やウェブ3におけるステーブルコインの意義や将来性を考察する。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

まつしま まさみち
大阪大学経済学部卒。都市銀行退職後に調査会社バロックストリートのメンバーとして暗号資産・ブロックチェーン業界の業界調査や相場分析に従事。マネックスクリプトバンクでは業界調査レポート「中国におけるブロックチェーン動向(2020)」、「Blockchain Data Book 2020」などを執筆。21年3月から現職。