BNPパリバ証券 チーフエコノミスト /河野 龍太郎
5月21日にG7広島サミットが閉幕した。インドなどグローバルサウスの有力国を招くとともに、ウクライナのゼレンスキー大統領も最終日の討議に参加して大きな成果を収めた。ただ、地球温暖化やパンデミックへの対応策が今まで以上に意識されるなか、GDP重視からの転換に踏み込んだものの、新たな価値観の提示までには至らず課題を残した。来年の米大統領選の結果次第では、G7の協調自体が揺らぐリスクもある。
掲載号 /週刊金融財政事情 2023年5月30日号
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