特集ネット銀行の新たな鼓動

海外デジタルバンクから見る日本のネット銀行への示唆

「ブルーオーシャン」を見いだすことが今後の成長のカギ

Y’sリサーチ 代表 /山田 能伸

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既存銀行に対するチャレンジャーとしてスタートした海外のデジタルバンクは、2022年から始まった利上げを機に企業価値を大きく下げた。しかし、独自のビジネスモデルで数多くのユーザーを獲得しており、株価のバリュエーションも高い水準にある。日本でも、今年に入って住信SBIネット銀行と楽天銀行が上場を果たした。だが、両行とも200億円前後の当期利益を生み出せているにもかかわらず、海外のデジタルバンクと比べると株価のバリュエーションが見劣りするケースも見られる。本稿では、海外のデジタルバンクの事例から、日本のネット銀行が成長戦略を描くための視座を示したい。

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やまだ よしのぶ
78年富士銀行(現みずほ銀行)入行。94年株式アナリストに転身。メリルリンチ証券、ドイツ証券などに在籍し、市場で高い評価を得る。PwCアドバイザリーを経て、20年にY'sリサーチを設立。慶應義塾大学経済学部卒、米ウォートンスクールMBA。