解説シリーズ 問われる金融・財政政策 第7回

少子化が加速する日本において緩和効果は限定的

金融政策への依存体質を断ち切り、適度なポリシーミックスを

大和証券 エクイティ調査部 チーフエコノミスト /末廣 徹

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10年間にわたって異次元緩和を行ってきた日本。緩和策は円高是正や労働環境の改善などのプラス効果があった半面、当初の目標に掲げた2%の安定的な物価上昇を達成するまでには至らず、所得格差の拡大や財政規律の弛緩などのマイナス効果を指摘する声も上がっている。大和証券の末廣徹チーフエコノミストは、緩和策は少子高齢化の進む日本では「効果は限定的」と指摘し、YCC撤廃などを通じた「経済格差の是正」の必要性を説く。(編集部)

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すえひろ とおる
07年立教大学理学部卒。09年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修了(理学修士)。14年一橋大学大学院国際企業戦略研究科金融戦略・経営財務コース修了(MBA)。23年法政大学大学院経済学研究科博士後期課程修了(経済学博士)。09年みずほ証券入社後、債券ストラテジストや債券ディーラー、エコノミスト業務に従事。20年12月から現職。