解説

持株会社を活用したガバナンス強化が地銀「脱銀行」化のカギ

地域経済の活性化に向けて、他業種との提携や合従連衡も拡大へ

EYストラテジー・アンド・コンサルティング ストラテジー・アンド・トランザクション 地方創生チーム 銀行証券セクターリーダー /綱田 壮己

EYストラテジー・アンド・コンサルティング ストラテジー・アンド・トランザクション 地方創生チーム ディレクター /田中 浩司

EYストラテジー・アンド・コンサルティング ストラテジー・アンド・トランザクション 地方創生チーム ディレクター /針生 明

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地銀経営の持続性確保のため、金融庁はリレーションシップバンキングの重要性を説き続けるとともに規制緩和を重ね、地域経済の持続可能性向上と整合の取れた地銀ビジネスの領域拡大に努めてきた。この流れのなか、統廃合のための金融持株会社の設立ではなく、持株会社を活用した能動的な経営変革に取り組む地銀の事例が散見される。本稿では、その本質的な狙いと、個別に異なる地銀の経営環境を踏まえて留意すべき点について概観したい。

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つなだ まさき
外資系コンサルティングファームを経て、20年にEYに参画。主に金融機関向けの経営・事業・サステナビリティー戦略、事業ポートフォリオ管理、M&AやPMI、ガバナンス整備の業務を担当。

たなか こうじ
メガバンク、インターネット銀行におけるマネジメント業務などを経て、20年にEYに参画。地域金融機関の地域経済と同期を取ったビジネスモデルの再構築や、チャレンジャー勢の金融ビジネス参入支援を主に担当。

はりう あきら
国内投資銀行および大手監査法人系金融アドバイザリーでのM&Aアドバイザリー業務、国内銀行でのM&A企画業務等を経て、22年にEYに参画。金融セクター向けM&Aアドバイザリー業務を担当。