新聞の盲点

「植田日銀」は高難度の二正面作戦を乗り越えられるか

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史上類を見ない「異次元緩和」という壮大な実験の後始末は「理論派」に託された──。政府は2月14日、日本銀行の次期総裁に元審議委員の経済学者、植田和男氏を起用する人事案を国会に提示した。戦後初の学者総裁が挑むのは、膨大な国債買い入れからマイナス金利、果ては中央銀行の矩を超えた長期金利の操作に至るまで、黒田東彦総裁がこだわり続けた型破りな政策の手じまいだ。景気や金融市場に波乱を招くことなく「出口」に導くといういばらの道が待ち構えている。

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