特集再起を図る大学ファイナンス

沈む日本の大学、生き残りを左右するファイナンスの巧拙

学術研究の物価克服には高リターンが見込める基金運用が不可欠

スパークス・アセット・マネジメント 上席研究員 /水田 孝信

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近年、日本の大学の研究力が急低下している。海外と研究力で差が開く背景として、大学の資金力の違いが指摘できる。例えば、米イェール大学では4兆円超の基金を高リターンで運用し、大学に多額の研究費をもたらしている。日本の大学の地盤沈下を防ぐには、独自財源である基金を多く積み上げた上で、学術研究の物価を上回る高いリターンが見込める基金運用を行っていくことが不可欠だ。

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みずた たかのぶ
00年気象大学校卒。02年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。04年スパークス・アセット・マネジメント入社。14年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。同年から東京大学公共政策大学院非常勤講師。16年から人工知能学会金融情報学研究会幹事。