解説

京大とJPXが新たに開発した長期投資のための「株価指数」

定量的な基準で企業を選別し、既存指数を上回るパフォーマンスに

京都大学 名誉教授 /川北 英隆

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

京都大学と日本取引所グループは、長期投資のための株価指数を共同で研究開発してきた。そして2022年10月、その当面の開発を終えたことから、指数値を23年1月30日から算出し、公表を開始すると発表した。この「京大川北/JPX 日本株指数」を構成する企業は200社である。この新株価指数は、定量的な基準のみを用いて構成企業を選別するところに特徴がある。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

かわきた ひでたか
74年京都大学経済学部卒、日本生命保険入社。資金証券部長、取締役財務企画部長等を務め、03年退職。中央大学、同志社大学を経て、06年から京都大学大学院経営管理研究部教授。16年退職、京都大学名誉教授。同年以降も経営管理研究部にて研究と教育を続ける。日本取引所自主規制法人外部理事、財政制度等審議会委員等を務める。専門は証券市場論、証券投資論。経済学博士。近著に『「市場」ではなく「企業」を買う株式投資【増補版】』(21年、金融財政事情研究会)など。