特集岐路に立つ日本銀行

中央銀行としての行動の原点、「日銀法」の温故知新

〈インタビュー〉政策手段の絶えざる開発と厳正な政策評価の開示こそ“法の精神”

リコー経済社会研究所 参与 /稲葉 延雄

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前日本銀行総裁の白川方明氏は、総裁就任時の記者会見で「あらためて日本銀行法を読み直して、日本銀行の目的を定めた規定は非常に重く、中央銀行の仕事は非常に奥が深いと感じた」と述べている。まさに日銀法は日銀の行動の原点といえる。同法に照らして今日の金融政策は適切で、また異次元の世界に迷い込んだ日銀は出口にたどり着くことができるのか──。企画局参事役(課長)として98年改正日銀法の検討作業に携わったキーパーソンに話を聞いた。(編集部)

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いなば のぶお
74年日本銀行入行。システム情報局長、考査局長、理事(金融システム、金融政策などを担当)を歴任。08年にリコー入社。10年からリコーの業務執行兼務の取締役に就任後、CIOやコーポレートガバナンス推進担当を歴任し、17年から22年まで取締役会議長。