解説

単独持株会社設立に見る「地域一番行」の未来

融資にこだわらず、地域事業者にあらゆる経営資源を提供せよ

日下企業経営相談所 代表 /日下 智晴

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かつての地銀持株会社の多くは再編のためだけの箱に過ぎなかったが、このところの規制緩和の流れを受けてメガバンクグループ同様のグループ経営に向けてかじを切り始めた。実際に、再編前提ではなく、単独で持株会社を設立する地銀が8行にまで拡大している。単独持株会社は、いずれも各都道府県を代表する「地域一番行」により設立されているのも特徴だ。新たなステージに突入した地域一番行は今後どこへ向かうのか。

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くさか ともはる
神戸大学経営学部卒。広島銀行に31年間勤務ののち、15年11月金融庁入庁。地域金融企画室長、地域金融生産性向上支援室長、地域課題解決支援室長などを歴任し、21年9月定年退職。21年10月から現職。