ニッセイ基礎研究所 取締役 金融研究部研究理事 /徳島 勝幸
ニッセイ基礎研究所 取締役 金融研究部研究理事 /徳島 勝幸
投稿日2022.11.25. /週刊金融財政事情 2022年11月29日号
欧米の中央銀行は、急速かつ大幅な物価上昇に対して金融緩和から利上げに転じた。一方、日本銀行は、目標とする物価上昇が9年半経過しても実現できず、マイナス金利およびイールドカーブコントロール(YCC)を維持して大幅な円安を招いている。緩和を継続しながら、一方で為替介入をするのは明らかに矛盾した弥縫策であり、投機筋に収益機会を提供しているだけではないかと揶揄したくもなる。
とくしま かつゆき
京都大学法学部卒、日本生命保険入社。91年ペンシルバニア大学ウォートンスクールMBA取得。その後、ニッセイアセットマネジメントを経て、08年からニッセイ基礎研究所。