特集開かれた「メタバース金融」の扉

地域銀行を核とした「ローカルメタバース」の可能性

地域特化型プラットフォーマーで銀行発のビジネスモデルを構築せよ

デロイト トーマツ グループ 金融インダストリー 執行役員パートナー /武元 亮

デロイト トーマツ グループ 金融インダストリー マネジャー /伊東 俊平

デロイト トーマツ グループ 金融インダストリー シニアコンサルタント /真貝 康紀

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近年、オンライン上の三次元仮想空間で法人や個人が自身のコンテンツ・情報の提供やコミュニケーションを通じて楽しむ世界「メタバース」が話題となっている。今年に入って海外大手金融機関がメタバース進出を表明しただけでなく、5月には島根銀行がメタバース空間内の「しまね縁結び商店街」にブースを出店し、自行取扱商品の案内や金融関連セミナーを実施したことが話題となった。メタバースは地銀にとって新たな商機となるのか。本稿では、その可能性について、サービス形態やターゲット層、参入アプローチの観点で考察していく。なお、本稿におけるメタバースは、研究開発・デジタルツイン等の産業向けメタバースは含まない。

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たけもと あきら
長年にわたるインダストリーとコンサルティング経験を通じて広範な金融バリューチェーンに精通。新サービス開発、新規市場参入、事業モデル構築など変革テーマに係る構想策定から実装支援まで多くのプロジェクトをリード。

いとう しゅんぺい
銀行をはじめとしたさまざまな金融機関に対し、経営計画・営業戦略の立案・遂行、業務プロセス改革やロボティクス導入などを支援。近年は異業種の金融参入といったテーマも手掛ける。

しんかい やすのり
長らく企業年金業務に従事しており、アセットマネジメントビジネスの深い知見を有する。直近は金融機関向けに営業戦略策定やRPAによる業務フロー再構築等のプロジェクトを支援。