解説

周到に準備された政府・日銀の為替介入に「勝算」あり

1ドル=150円はやや遠のいた感

MCPアセット・マネジメント チーフストラテジスト /嶋津 洋樹

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政府と日本銀行による直近の為替介入については、効果に乏しいとの見方が少なくない。しかし、政府・日銀は、為替介入の水準と時機を周到に準備しており、急激なドル高・円安を阻止することで、一定の成果を挙げる見込みがある。政府にとって、1ドル=145円~147.66円は「防衛ライン」といえ、1ドル=150円はやや遠のいた可能性がある。

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しまず ひろき
98年に三和銀行へ入行後、シンクタンク、証券会社へ出向。その後、国内証券会社や外資系運用会社を経て16年から現職。エコノミスト、ストラテジスト、ポートフォリオマネージャーとしての経験を生かし、投資戦略を立案。景気循環学会監事。共著に「日本は『脱・成長論』に惑わされるな!」(22年ビジネス社刊)など。