特集金融機関の“理系”人材活用

金融業務で生きる理系要素拡大で就職戦線“異状”あり

理系人材の後輩をリクルーティングするケースも増加

大阪大学大学院 基礎工学研究科 教授 /深澤 正彰

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数理統計学や確率論などを専門領域としているため、私の研究室の卒業生は以前からアクチュアリーやクオンツとして金融機関で活躍するケースが多かったが、近年はメガバンクなどでクオンツ系の就職状況が変わりつつある。従来の総合職採用ではなく、専門職採用が行われるようになったことで、支店勤務などを経ることなく、最初からクオンツ系の部署に配属されるようになってきている。

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ふかさわ まさあき
07年東京大学大学院数理科学研究科博士課程中退。09年博士学位取得(数理科学)。07年大阪大学金融・保険教育研究センター特任助教、10年スイス連邦工科大学チューリッヒ校高等研究員、11年大阪大学大学院理学研究科数学専攻准教授を経て、16年から現職。