特集避けられない景気後退

欧州に迫るガス不足危機、ドイツ経済は急ブレーキの恐れ

ロシアがガス供給を停止すれば、EUのガス貯蔵は数カ月で枯渇

第一生命経済研究所 主席エコノミスト /田中 理

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ロシアへの制裁を強化しエネルギー供給の脱ロシア依存を進める欧州に、ガス価格のさらなる高騰とガス不足の危機が迫っている。ロシアは代金未払いや部品修理を理由に、欧州向けのガス供給を絞っている。ロシアがガス供給を完全に停止すれば、ガス貯蔵は数カ月で底を突く。欧州各国は代替調達先の確保やガス貯蔵の積み増しを急ぐが、冬場の需要期を乗り切ることができるかは予断を許さない。本格的なガス不足に見舞われた場合に備えて、ドイツなど一部の欧州諸国は、一般家庭や病院向けのガス供給を優先し、産業向けの供給を絞る「配給制」を検討している。欧州を厳しい冬が待ち構えている。

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たなか おさむ
慶應義塾大学卒。青山学院大学修士(経済学)、バージニア大学修士(経済学・統計学)。97年4月日本総合研究所入社。01年7月モルガン・スタンレー・ディーン・ウィッター証券入社、08年7月クレディ・スイス証券入社。09年11月第一生命経済研究所入社、12年1月から現職。