特集「企業開示」こう変わる!

多くの課題が残されている「四半期開示」の見直し

短信への「一本化」は固まったもののそれ以外の多くは今後の検討事項

大和総研 常務理事 /池田 唯一

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

6月に公表された金融審議会ディスクロージャーワーキング・グループ(WG)の報告書で、四半期開示見直しの方向性が示された。そこでは、開示コストの削減や開示の効率化を図るため、金融商品取引法に基づく四半期報告書を取引所規則に基づく四半期決算短信に一本化することとされ、それに係る詳細は多くがWGにおける今後の検討事項として残されている。本稿では、それら残された諸課題について考察を加えたい。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

いけだ ゆういち
大蔵省・金融庁において、市場・企業開示行政に長く従事。金融庁総務企画局企業開示課長、市場課長、企画課長等を経て、金融庁総務企画局長(14~18年)、日本銀行理事(18~20年)を務める。22年4月から現職。