解説

「統合マトリクス」で見る地域銀行の経営統合の留意点

監査業務やシステム・事務に比べ審査業務や人事の一本化は困難

森の風法律事務所 弁護士 /杉山 典彦

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急速に進行する少子高齢化と産業構造の転換の中で、地域銀行を巡る経営環境はますます厳しいものとなっている。そうした中で、複数の地銀による「経営統合」が行われるケースも増え、近時、再編を後押しすべく、一連の法改正等も行われている。しかし、異なった背景と文化を持つ複数の地銀が経営統合する過程では、克服すべき課題も多く、計画段階では予想もしなかった事態に直面することが少なくない。本稿では、経営統合のプロセスを一覧表(マトリクス)化し、統合に当たっての留意点とその対応について整理を試みたい。

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すぎやま のりひこ
中央法律会計事務所パートナー弁護士を経て、09年金融庁入庁。特別検査官、北海道財務局検査監理官、主任統括検査官などを歴任。主に銀行、保険、フィンテックの検査を担当。18年から経営管理・内部監査チーム長等を兼任し内部監査の高度化や地銀の経営統合の調査・分析を担当。21年12月から現職。公認内部監査人(CIA)、公認不正検査士(CFE)。PwCあらた有限責任監査法人エグゼクティブ・アドバイザー