解説

対ロ経済制裁や中国ロックダウンで深刻化する製造業の部品調達

今年度の業績下振れ材料として危機感が強まるカントリーリスク

帝国データバンク 情報統括部 情報取材課長 /内藤 修

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ロシアによるウクライナ侵攻、中国・上海市のロックダウンなど、多くの日本企業が「カントリーリスク」に直面している。遠く離れた海外のリスクイベントが、直接・間接の取引を通じて、日本企業のサプライチェーンにさまざまな影響を及ぼしている。建設、水産、運輸、自動車、エネルギーなど、マイナスの影響がすでに顕在化している業種は多岐にわたる。与信管理の実務上も、「ロシアとの取引上のつながり」が重要なチェックポイントになっている。本稿では、帝国データバンクが4月から5月にかけてまとめた複数の調査レポートの結果をもとに、「カントリーリスクが日本企業のサプライチェーンに与える影響」について考察する。

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ないとう おさむ
00年帝国データバンク入社。本社情報部、産業調査部、東京支社情報部、横浜支店情報部を経て、22年4月から現職。入社以来20年以上にわたり、個別企業の取材、景気動向のマクロ分析を手掛ける。中央大学経済学部卒。専門は倒産動向分析、企業再生研究。