特集これからの信金・信組の姿

信金は地域銀行にない強みを生かし、地域活性化で存在感を示せ

取り組むべきは協同組織としての特性を踏まえた独自価値の発揮

信金中央金庫 地域・中小企業研究所 /大野 英明

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地域銀行は低迷しているPBR(株価純資産倍率)を改善するため、資本効率の向上と株主還元の強化へ継続的に取り組んでいる。一方、地域活性化への取り組みも求められているが、短期間で利益を確保することが困難なケースが多く、株主還元とのはざまで対応に苦慮している。一方、協同組織である信用金庫は、出資者と地域を介した人的つながりを有し、利益還元圧力が弱いため、銀行とは異なる長期的な視点に立って地域活性化へ取り組むことができる。

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おおの ひであき
93年全国信用金庫連合会(現信金中央金庫)入社。主に信用金庫を対象としたコンサルティング業務に従事し、10年企業再生支援機構出向、12年営業推進部復興支援対応室長、15年しんきん地方創生支援センター長、17年神戸支店長、19年個人金融推進部長を経て、21年4月から現職。