特集アセットオーナー 変革の時

アセットオーナーの存在感が希薄な日本のインパクト投資市場

年金基金と最終受益者の双方に求められる意識変革

社会変革推進財団(SIIF)事業部 インパクト・オフィサー /小笠原 由佳

社会変革推進財団(SIIF)事業部 インパクト・オフィサー /戸田 満

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

社会変革推進財団(SIIF)が事務局を務めるGSG国内諮問委員会は4月26日、「日本におけるインパクト投資の現状と課題 2021年度調査」(注1)を公表し、日本のインパクト投資残高が1兆円を超え、昨年度比2.5倍に達したことを明らかにした。しかしその一方で、インパクト投資市場におけるアセットオーナーの存在感は、まだまだ希薄と言わざるを得ない。本稿では、グローバルの状況と比較しながら、日本のインパクト投資市場の現状とアセットオーナーの取り組みを概観し、同市場におけるアセットオーナーの役割について考えたい。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

おがさわら ゆか
政府系金融機関にて国際金融業務等に従事した後、外資系コンサルティング会社、援助機関を経て、現職。当財団では休眠預金活用事業やインパクト評価、GSG国内諮問委員会、金融庁共催「インパクト投資勉強会」、「インパクト志向金融宣言」の運営業務に従事。公共政策修士。

とだ みちる
インドや日本のベンチャー企業、国際機関を経て、19年4月から現職。当財団ではGSG国内諮問委員会、成果連動型事業(SIB/PFS)を担当するほか、社会起業家の経営伴走やインパクト測定・マネジメント(IMM)支援に従事。開発マネジメント修士。