解説

「多目的最適化」による有価証券ポートフォリオ運営のすすめ

投資効率指標のトレードオフを理解し、自社に適した運用手法を

野村証券 ポートフォリオ・コンサルティング部 ポートフォリオ課 /石黒 悠里

野村証券 ポートフォリオ・コンサルティング部 ポートフォリオ課 /伊東 寿将

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

2016年に日銀が導入したマイナス金利政策およびイールドカーブ・コントロール政策によって、日本の金利は低位安定で推移している。これに伴う貸出金利回りの低下を受けて、収益維持の観点から有価証券運用の積極化を図る地域金融機関も見られる。一方で、金融機関にはさまざまな規制がかけられており、収益性だけを追求した運用手法は許されない。そこで本稿では、金融機関の抱えるリスクや制約に対応しながら収益性を確保するための投資効率指標の考え方と、同指標を応用したポートフォリオの選定方法を紹介する。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

いしぐろ ゆうり
17年東京工業大学理学部卒、19年東京大学大学院工学系研究科修了。同年野村証券へ入社して以来、金融機関のリスク管理および有価証券ポートフォリオ分析業務に従事。主に統計的な分析手法の開発などを担当。

いとう としまさ
19年東京大学工学部卒、21年東京大学大学院工学系研究科修了。同年野村証券へ入社。金融機関の有価証券ポートフォリオ分析やリスク管理に関するアドバイザリー業務を担当。