解説

普及拡大とともに効果低減の「ポイント市場」、次の一手は

生き残りのカギを握るのはポイントの「質的向上」

野村総合研究所 CXコンサルティング部 グループマネージャー /冨田 勝己

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官民挙げての「ポイントバブル」もあり、共通ポイントを筆頭にかつてない規模で拡大しているポイント市場。だが、野村総合研究所の調査では、ポイントの効果低減の懸念材料が観測されるなど、ポイント市場は新たな局面を迎えつつある。今後、競争環境は一層激化するとみられ、会員規模やポイント発行額といった「量的な側面」だけではなく、創意工夫を凝らしてポイント活用施策を立案・実施していくなど「質的な側面」も重要になっていくと思われる。

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とみた かつみ
01年野村総合研究所入社。専門は顧客基盤に根差した事業戦略の立案・実行支援。ポイントプログラムや決済など、会員組織を活用したサービスの立ち上げや統合・改革に関するコンサルティングを多数手がける。