上場時における公開価格の設定プロセスに関する問題提起が政府の方針に盛り込まれ、注目を集めた。その後、より柔軟なプライシングを可能にする改善策がまとまり、当面の見直しの方向性は固まった。一方、上場プロセスにおける証券会社の役割などを考えると、問題の構造は単純ではない。背景には小規模IPOが多い日本の現状があり、議論は株式市場の在り方と密接に関連する。日本版SPACの導入に向けた検討も進む中で、日本のIPOはどう変わっていくべきか。
掲載号 /週刊金融財政事情 2022年4月26日号
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