特集道半ばの顧客本位

資産運用の共通KPIは「見える化」から「見せる化」へ

共通KPIの一段の実効性向上は各社独自の工夫に期待

日本資産運用基盤グループ 主任研究員 /長澤 敏夫

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金融庁は「顧客本位の業務運営」の取り組みの「見える化」を進めるため、2018年6月に「投資信託の販売会社における比較可能な共通KPI」を策定し、投資信託の販売会社に対し公表を促してきた。共通KPIを公表する販売会社の数は着実に増加し、併せて分析結果も公表するといった好事例が見られる。その一方で、公表数値を良くすることが目的化しているような事例もある。間もなく4年を迎えようとする共通KPIについて課題を整理するとともに、今後の在り方について考えてみたい。

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ながさわ としお
84年太陽神戸銀行(現三井住友銀行)入行。デリバティブ業務、リスク管理業務等に従事。11年1月金融庁入庁。「顧客本位の業務運営」のモニタリング等に従事、19年8月から主任統括検査官。20年12月金融庁を任期満了につき退職。21年3月から現職。21年5月からQUICKに兼務出向。