解説

J-クレジットを活用した山陰合同銀行の脱炭素化支援

環境価値の提案こそ地域金融機関のビジネスチャンス

山陰合同銀行 地域振興部 地域振興グループ /井上 光悦

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脱炭素社会の実現へ向けたパラダイムシフトが世界的に進行している。気候変動がさまざまなネガティブインパクトをもたらすことが指摘されるなか、金融機関においては、取引先の脱炭素経営の未来地図を共に描き、その実行を支援することが重要な責務である。当行は2010年から、国が認証する温室効果ガスの排出枠である「J-クレジット」の販売仲介を行い、取引先のカーボンオフセット支援と環境経営の実践による企業価値向上を目指した活動を実施している。本稿では、J-クレジットの概要を解説するとともに、環境分野に金融機関が取り組む意義について触れたい。

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いのうえ みつのぶ
広島大学大学院社会科学研究科修士課程修了。01年山陰合同銀行入行。官民連携をはじめとする地域活性化事業に従事。21年5月から「とっとりSDGs伝道師」としてESG/SDGs経営実践を支援。