解説

世界初、エルサルバドル「ビットコイン法定通貨化」の衝撃

小国の窮余の一策か、「サトシ・ナカモト」の理念の体現か

マネックス証券 暗号資産アナリスト /松嶋 真倫

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中米のある小国に世界中から注目が集まっている。今年6月にエルサルバドルにおいてビットコインを法定通貨として認める法案が成立し、9月初旬に同国は世界で初めてビットコインを法定通貨として取り扱う国となった。わが国のような立場からすれば、ビットコインは価格の変動が大きいため通貨にはなり得ないかもしれない。しかし、世界にはビットコインが「通貨的な存在」であることのメリットを受ける国が少なからず存在している。

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まつしま まさみち
大阪大学経済学部卒。都市銀行退職後に調査会社バロックストリートのメンバーとして暗号資産・ブロックチェーン業界の業界調査や相場分析に従事。マネックスクリプトバンクでは業界調査レポート「中国におけるブロックチェーン動向(2020)」、「Blockchain Data Book 2020」などを執筆。21年3月から現職。