大和証券 チーフグローバルストラテジスト /壁谷 洋和
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今夏以降の経済活動の活発化を見越して、欧米では株式相場が堅調に推移する。来るべき米金融政策の転換に市場参加者は神経をとがらせるが、あくまでもそれは力強い米景気回復の裏返しと解釈される。市場との対話の下で進む金融引き締めは、株価上昇を妨げるものにはならないであろう。日本でもワクチン接種が進展すれば、株式市場の景色も変わってくると考えられる。オリンピックや衆院選など国内の主要イベントを終えたころ、欧米に数カ月遅れでやってくるとみられる経済再開相場が、日経平均株価を再び3万円台に押し上げると予想する。
かべや ひろかず
95年大和総研入社以来、一貫して株式市場調査に携わる。株式デリバティブのクオンツ分析、日本株需給分析、米国エネルギーセクター・アナリスト(米国駐在)を経て、現在、グローバル株式ストラテジーを担当。テレビ東京「Newsモーニングサテライト」、BSテレビ東京「日経ニュースプラス9」、日経CNBC「昼エクスプレス」、BS12「マーケット・アナライズ プラス+」などに定期的に出演。
掲載号 /週刊金融財政事情