特集出でよ! 日本の金融プラットフォーマー

銀行の強みを生かすプラットフォームビジネス

データを活用したサービス高度化の実現がカギ

日本総合研究所 金融リサーチセンター長 /佐倉 勲

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銀行は、グローバルなデジタルプラットフォーマーには規模では太刀打ちできないが、顧客との信頼関係や社会的信用、商品開発・技術力などを基盤としたプラットフォームビジネスを提供することは可能と考える。すでに複数の銀行が電子商取引プラットフォームを提供し、また、ほかのパートナー企業に対して、金融機能を提供するBaaSビジネスも始まっている。また、銀行ならではの技術力を生かした決済インフラを開発する動きもある。いずれの類型でも「データを活用したサービスの高度化」を実現できるかがカギであり、規制面からも銀商のイコールフッティングを図り、後押ししていくことが必要だ。

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さくら いさお
98年慶應義塾大学経済学部卒、さくら銀行(現三井住友銀行)入行。03年同行経営企画部金融調査室(東京)。ロンドン、ニューヨーク駐在を経て、20年から現職(同行経営企画部兼務)。専門は内外金融機関の戦略動向に関する調査など。