解説

LIBOR公表停止を契機に社債権者集会の運営効率化を

社債諮問委員会における効率化スキーム提言の概要

みずほ銀行 証券部 調査チーム 部長代理 /渡邉 展行

みずほ銀行 証券部 証券管理室 部長代理 /松井 朋子

みずほ銀行 証券部 証券管理室 室長 /大島 輝秋

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変動金利指標であるLIBORは、ドル建ての一部を除き、2021年末に公表停止される。国内における債券分野特有の課題としては、社債権者集会の負担問題がある。先般、みずほ銀行証券部は、社債実務の一端を担う立場から、証券保管振替機構(ほふり)の社債諮問委員会において、社債権者集会の運営効率化スキームを提言した。本稿では、かかる提言の背景につき、過去の実例や現在の振替制度の構造を紹介しつつ、LIBOR公表停止対応にとどまらない社債権者集会効率化の意義について解説したい。

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わたなべ のぶゆき
生命保険会社を経て、06年入行。シンジケートローン業務に従事後、19年3月から証券市場動向と行政施策を踏まえた調査・ビジネス開発を担当。

まつい ともこ
89年入行、証券部配属。以来、公社債受託業務における実務・システム面を担当。現在、企画総括ライン長。

おおしま てるあき
92年入行。資本市場部、福岡営業部、人事部等を経て14年千葉第二部長、18年証券部証券管理室次長、20年同室長(現職)。公社債受託実務を牽引。