解説

航空機ファイナンスの信用リスク管理に産業分野の知見を

コロナ禍と検査マニュアル廃止は、新たな目利きを備える好機

監査法人トーマツ リスクアドバイザリー事業本部 シニアマネジャー /永井 希依彦

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新型コロナウイルスの感染拡大は航空業界に深刻な影響をもたらした。航空機ファイナンスに進出していた本邦金融機関では、信用リスク管理態勢を見直す動きが活発化している。また、金融検査マニュアル廃止により、業界特性の理解に基づく信用リスク管理や担保管理が求められている。外部環境が激変する今こそ、財務関連情報に過度に依拠した信用リスク管理から脱却し、業界特有の産業知見を実務に取り込む好機とすべきだ。

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ながい きよひこ
大手重工メーカー勤務の後、デロイトトーマツコンサルティングにて、航空宇宙・防衛業界を中心にした助言業務に従事。その後、経営企画統括執行役員として航空機エンジン部品製造企業の立ち上げに参画。18年から、監査法人トーマツにて新たな形態の金融サービス開発、非財務/定性情報の評価、新規事業戦略立案支援などに関する助言業務に従事。コーネル大大学院修士。